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第8回キュービクル工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。

 

 

 

キュービクル工事の鉄則 〜電気の安全と信頼を支える現場力〜

 

 


今回は、キュービクル工事の現場で守られている**「5つの鉄則」**について、一般的な市場での視点から詳しくご紹介します。

高圧電気を扱うキュービクル工事は、一つのミスが重大事故に直結する非常に緊張感のある作業です。
だからこそ、そこには先人から受け継がれてきた“現場の掟”が存在します。


⚡鉄則①:「安全帯」よりも「無通電作業」が基本

 

高圧機器を扱う工事では、感電・アーク放電・絶縁不良といったリスクが常につきまといます。

  • 作業前には必ずブレーカーの開放と確認(ロックアウト・タグアウト)

  • 放電棒を使った放電処理と接地作業の徹底

  • 誰が見ても「通電していない」と分かる表示を設置

 

感電事故は一瞬で命を奪います。だからこそ、安全対策を“念には念を”の精神で行うことが第一鉄則です。


📏鉄則②:「設置精度」=すべての始まり

 

キュービクルの設置は、ただ据え付ければ良いというものではありません

  • 据付場所の水平・基礎寸法・排水勾配の確認

  • アンカーボルトの打ち込み位置やレベル出しの正確さ

  • ケーブルダクトや配管との接続位置を想定した配置計画

 

少しのズレが、後工程の配線・冷却・メンテナンス性に悪影響を与えるため、“最初の1mm”を疎かにしないことが鉄則です。


🔌鉄則③:配線工事は「見た目が語る品質」

 

内部配線は外からは見えませんが、プロが見れば一目でわかります。

  • ケーブルのたるみゼロ・交差なし・R曲げで美しく整列

  • 接続端子の圧着・締め付けトルク・絶縁処理の徹底

  • 表示ラベルの統一・色分けでメンテナンス性向上

 

「見えないところほど、丁寧に」が鉄則。手抜きは事故につながると心得ます。


🛠鉄則④:「試験・確認」は“合格するまでが仕事”

 

工事が完了しても、それで終わりではありません。
高圧受電設備としての安全性・機能性を確認する絶縁耐力試験・接地抵抗測定・動作試験などを実施します。

  • メーカー立ち会いの初期通電試験に備えた綿密なチェックリスト

  • 万が一の異常には、原因追及→再施工を即判断

 

合格するまでが仕事。“通電前の最後の砦”としての責任感が求められます。


🧹鉄則⑤:完工後は「次の人のために」整えて引き渡す

 

引き渡し後にメンテナンスをするのは、据付業者ではないかもしれません。
だからこそ、次に触れる人のことを考えた仕上げが重要です。

  • 書類の整備(結線図・配線図・保証書・試験記録)

  • 点検口・表示板の取り付け、清掃、錠の設置

  • 万が一のための「連絡先表示」「取扱説明書の収納」

 

こうした“見えない気配り”が、真に信頼される仕事の証になります。


✨まとめ:キュービクル工事の鉄則は、“電気と人をつなぐ責任感”

 

電気を安全に、安定して届けるという目的のもと、キュービクル工事には細部にわたる技術と、妥協を許さない姿勢が求められます。

「絶対に事故を起こさない」
「次の工程がスムーズになるように」
「点検する人が困らないように」

そのすべてが、“プロフェッショナルとしての鉄則”なのです。

 

次回もお楽しみに!

 

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