
皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。
目次
今回は、キュービクル工事の現場で守られている**「5つの鉄則」**について、一般的な市場での視点から詳しくご紹介します。
高圧電気を扱うキュービクル工事は、一つのミスが重大事故に直結する非常に緊張感のある作業です。
だからこそ、そこには先人から受け継がれてきた“現場の掟”が存在します。
高圧機器を扱う工事では、感電・アーク放電・絶縁不良といったリスクが常につきまといます。
作業前には必ずブレーカーの開放と確認(ロックアウト・タグアウト)
放電棒を使った放電処理と接地作業の徹底
誰が見ても「通電していない」と分かる表示を設置
感電事故は一瞬で命を奪います。だからこそ、安全対策を“念には念を”の精神で行うことが第一鉄則です。
キュービクルの設置は、ただ据え付ければ良いというものではありません。
据付場所の水平・基礎寸法・排水勾配の確認
アンカーボルトの打ち込み位置やレベル出しの正確さ
ケーブルダクトや配管との接続位置を想定した配置計画
少しのズレが、後工程の配線・冷却・メンテナンス性に悪影響を与えるため、“最初の1mm”を疎かにしないことが鉄則です。
内部配線は外からは見えませんが、プロが見れば一目でわかります。
ケーブルのたるみゼロ・交差なし・R曲げで美しく整列
接続端子の圧着・締め付けトルク・絶縁処理の徹底
表示ラベルの統一・色分けでメンテナンス性向上
「見えないところほど、丁寧に」が鉄則。手抜きは事故につながると心得ます。
工事が完了しても、それで終わりではありません。
高圧受電設備としての安全性・機能性を確認する絶縁耐力試験・接地抵抗測定・動作試験などを実施します。
メーカー立ち会いの初期通電試験に備えた綿密なチェックリスト
万が一の異常には、原因追及→再施工を即判断
合格するまでが仕事。“通電前の最後の砦”としての責任感が求められます。
引き渡し後にメンテナンスをするのは、据付業者ではないかもしれません。
だからこそ、次に触れる人のことを考えた仕上げが重要です。
書類の整備(結線図・配線図・保証書・試験記録)
点検口・表示板の取り付け、清掃、錠の設置
万が一のための「連絡先表示」「取扱説明書の収納」
こうした“見えない気配り”が、真に信頼される仕事の証になります。
電気を安全に、安定して届けるという目的のもと、キュービクル工事には細部にわたる技術と、妥協を許さない姿勢が求められます。
「絶対に事故を起こさない」
「次の工程がスムーズになるように」
「点検する人が困らないように」
そのすべてが、“プロフェッショナルとしての鉄則”なのです。
次回もお楽しみに!
大型キュービクルの
弊社工場から出荷の様子です。
重さはなんと4.5トンもあります。
クレーン車でなければ
積込出来ません!
大型トラックでなれば
運ぶ事も出来ません!
積込作業は終始
安全確認を徹底し
無事に出荷いたしました。
こちらのキュービクルの製作期間は
なんと3日間です!
この短納期で
キュービクルを製作出来るのは
おそらく日本で
キュービクルパートナーズでしか
なし得ないと思います。
キュービクルパートナーズでは
知識と経験値が豊富なエンジニアによる
完全フルオーダーで
キュービクルを製作する為
過剰設備や過剰容量を
防ぐ事ができ、
低価格で短納期を実現!
見積無料ですので
キュービクルの事でしたら
キュービクルパートナーズまで
お気軽にご相談ください!!!
皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。
目次
今回は、高圧受電設備としてさまざまな施設で使われている**「キュービクル式高圧受電設備」、通称「キュービクル」の歴史と工事の背景**についてお話しします。
街のビルや工場、商業施設などの裏手に、四角い金属のボックスのような設備を見かけたことはありませんか?それがまさに「キュービクル」。現代の電力供給を安全・効率的に支える重要な存在です。
では、このキュービクルがどのように誕生し、進化してきたのか――その歴史をたどってみましょう。
キュービクル登場前の日本では、電力会社の配電線からそのまま電力を引き込む「低圧受電」が主流でした。
しかし、昭和30年代(1950年代後半)以降、高度経済成長によってビルや工場の建設ラッシュが始まり、電力需要が急増。それに伴い、より効率的に電気を供給するための「高圧受電設備」が必要になってきました。
当時は、コンクリート製の変電室を建物内に設け、大掛かりな工事で受変電機器を設置していました。スペース・コスト・工期の問題があり、もっと省スペースで短期設置できる方法が求められていたのです。
そんな中、昭和40年代(1960年代)に登場したのが、**「キュービクル式高圧受電設備」**です。
金属製の箱型筐体(=キュービクル)に、変圧器・遮断器・計器などの高圧機器をコンパクトにまとめて収納
工場であらかじめ組立・検査を行い、現場では据付・接続だけで設置が可能
雨風に強く、屋外でも設置できる設計
このシステムは、「屋外設置型受電設備」の代表格として一気に普及しました。
1980年代以降、電気事業法や高圧電気取扱作業に関する労働安全衛生規則が整備され、キュービクルの構造や設置方法に関する基準が厳格化。
日本電気協会による「高圧受電設備設置技術基準解釈」が制定
JIS(日本工業規格)による構造基準も明確に
安全管理責任者(電気主任技術者)の選任が義務化
これにより、キュービクル工事は専門性の高い分野として定着していきました。
近年では、さらに進化したスマートキュービクルも登場しています。
遠隔監視機能:IoTで電圧・温度・故障の兆候をリアルタイム監視
コンパクト&静音化設計:商業施設や集合住宅にも設置しやすい
災害対応モデル:浸水対策・高耐震設計を強化したタイプも
キュービクルは今も進化を続けており、電気設備の“未来型中継基地”としてますます重要性を増しています。
キュービクルは、ただの箱ではありません。
そこには、電力の安定供給・災害対策・保守管理の効率化といった、現代社会に欠かせない機能が詰まっています。
そしてそれを据え付け、調整し、運用に導くのが「キュービクル工事」のプロたち。
次回は、そんな現場で大切にされている“工事の鉄則”をご紹介します!
次回もお楽しみに!