オフィシャルブログ

第6回キュービクル工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。

第4回「メンテナンス」、第5回「次世代キュービクル保全」に続く、第6回電気工事雑学講座は、**「法定点検と予知保全の融合による最強メンテナンス体制」**をお届けします。法令で定められた点検と、IoT/AIによる予知保全を組み合わせることで、安全性とコスト効率を両立した最適なメンテナンス体制を構築する方法をご紹介します♪


1. 法定点検の役割と限界

年次・月次点検の要点

  • 年次(停電)点検:絶縁抵抗測定、遮断器・開閉器動作試験、接地抵抗測定、避雷器点検

  • 月次(無停電)点検:外観・異音・異臭チェック、計器類数値確認、通気口清掃

法定点検の限界

  • 間隔が長い:故障の兆候を見逃しやすい

  • 突発リスク:点検間隔中の異常発生に対応できない

  • コスト固定:定期点検費用が一定で、効率化が難しい


2. 予知保全との融合メリット

項目 法定点検のみ 予知保全のみ 融合運用
異常検知タイミング 年1回・月1回 24/7リアルタイム 法定+リアルタイムで隙間なくカバー
コスト効率 点検費用は固定 通信・解析コストが発生 点検コスト削減+異常対応コスト最小化
安全性 点検漏れリスクあり 法令遵守アピール不可 安全性・コンプライアンス両立
設備寿命 劣化発見が遅れる場合あり 部分的予測のみ 計画交換+予測交換で最適サイクルを実現

3. 融合運用のステップ

  1. 法定点検スケジュール策定

    • 月次・年次点検日をカレンダー化し、IoT監視と重複しないよう連携。

  2. リアルタイムアラート設定

    • IoTセンサーで取得した異常兆候を、点検前に通知し、月次点検項目に反映。

  3. 点検報告書のデジタル統合

    • 法定点検結果と予知保全ログを一元管理し、経年比較や傾向分析に活用。

  4. 改善サイクルの強化

    • 月次点検での所見とAI予測結果を組み合わせ、PDCAを高速で回す。


4. 導入事例:A社の融合保全効果

  • 導入前:年次点検のみ、突発停電3件/年、メンテコスト500万円/年

  • 導入後:IoT+AI予知保全を併用、突発停電0件、メンテコスト350万円/年

  • 成果:150万円のコスト削減+設備稼働率99.9%達成


まとめ—最強メンテ体制で「安心」と「効率」を両立

  1. 法定点検でコンプライアンスを確保

  2. IoT予知保全でリアルタイム異常検知

  3. デジタル統合管理で情報を一元化

  4. PDCA高速化で継続的な改善

株式会社キュービクルパートナーズでは、法定点検と予知保全の融合運用をご支援します。最先端の保全体制で、キュービクルの安全・安定稼働を実現しましょう!

apple-touch-icon.png